「青森スギで家を建てる中南地域会」(通称:家づくり会)は、「あおもりの木」にこだわりをもち、林業・木材産業・住宅産業に携わる中南地域の事業者11者で構成される団体です。スギをはじめとした青森県産材住宅や木のよさを広く県民の皆さんに知っていただくとともに、地産地消による地域の活性化を図ることを目的に、積極的に活動されています。
ここでは、平成16年に発足した家づくり会の最新の取組について紹介します。
1 「カルチュアロード」へのPRブース出展
弘前市の土手町通りでは、毎年9月中旬に歩行者天国「カルチュアロード」が開催されており、多くの人で賑わいます。家づくり会も3つのコーナーを設けて、県産材及び県産材住宅をPRしています。
まず県産材普及コーナーでは、県産材住宅のパネルの展示や、パンフレットを配布するとともに、住宅に関する悩みをお持ちの方には、家づくりのプロである会員が親身になってアドバイスされていました。
林産物コーナーでは、会の理念に賛同してくださった方に、ヒバのおが粉やスギの丸太を配布しました。「ヒバの爽やかな香りが好きで、毎年ブースに来るのを楽しみにしています」という方もいらっしゃるそうです。
また、木育コーナーでは、森の恵みに親しんでもらい、興味をもってもらおうと、公園や近くの山林に落ちている様々な木の枝やどんぐりを使って、子どもたちに自由に作品を作ってもらいました。
2 学生向け「あおもりの木で家づくり」見学会の開催
森林資源の循環利用や木材の地産地消について知ってもらうため、建築を志す生徒を対象とした見学会を開催しています。
見学会では、伐採現場でスギの伐採を間近で見学したほか、木材市場、プレカット工場、県産材住宅を訪れ、家づくり会の会員がそれぞれの現場で作業工程や施設の役割を説明するとともに、木造住宅への県産材使用の意義を生徒達に伝えていました。
伐採から木材加工、県産材住宅までの一連の流れを体感する機会はなかなかありません。生徒からは「県産材住宅が建てられるまでに、多くの人や仕事が関わっていたことを知った」、「普段見ることのできない現場を見ることができて、進路の参考になった」といった声が寄せられました。
平成16年に発足して以降、川上から川下まで一体となって「青森県で育った木は青森県の風土に馴染んでいる」ことを発信してきた家づくり会。阿保会長は、「これからも、地域の皆さんに青森県産材に親しみを持ってもらえるよう、木に触れる機会を創出していきたい」と力強く語ってくれました。
青森スギで家を建てる中南地域会ホームページhttps://www.aomori-sugi.jp/