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第17回あおもり産木材活用建築コンテスト
コンテスト概要
安全・安心で良質な県産材を使用した住宅、非住宅施設を広く県民の皆様に知っていただくことにより、県産材の需要を拡大し、地産地消の推進と林業・木材産業及び木造住宅産業の活性化が図られることを目的としたコンテストです。
受賞作品
木づかい大賞(知事賞)
非住宅新築部門 作品名:一般社団法人日々木の森 受賞者:株式会社建築工房零 青森設計室

木づかい賞
住宅新築部門 作品名:白銀の家 受賞者:1952HINOKIYA一級建築士事務所 有限会社赤穂工務店
非住宅木質化部門 作品名:金毘羅山髙德院本堂・位牌堂・客殿・庫裡改築工事 受賞者:株式会社堀江組 作品名:風除-sekka- 受賞者:須藤大建築設計事務所

審査員特別賞
住宅リフォーム部門 作品名:断熱リノベーション~県産材を使った終の棲家~ 受賞者:有限会社林工務店 非住宅新築部門 作品名:シェアオフィスBLUE 受賞者:株式会社木組工務店

住宅新築部門
木づかい賞
白銀の家 応募者: 1952HINOKIYA一級建築士事務所 有限会社赤穂工務店



【講評】
この作品は、シンプルな外壁にヒバの板張りが印象的な住宅となっています。県産材の床材と床下エアコンの全館空調の組み合わせという新しい工法への挑戦も見受けられました。ヒバの玄関やドア、室内の家具などは職人により造作され、技術の継承に努めている点や、回遊性が良く、適材適所による木の使い方が工夫されている点が評価され木づかい賞に選出されました。
審査員特別賞
断熱リノベーション~県産材を使った終の棲家~応募者:有限会社林工務店


【講評】
この作品は、昭和58年築の鉄骨系ユニット工法の住宅を断熱改修したものです。外壁の一部、リビングのリブ天井に県産のスギが使用されています。廃番等の心配の無い県産材を使用することでメンテナンス性を向上させている点、既存の大手メーカーの住宅ユニットを建替えせずに、県産材を使い新たな居住空間にリフォームした点が高く評価され審査員特別賞に選出されました。
非住宅部門
木づかい大賞(知事賞)
一般社団法人日々木の森 応募者: 株式会社建築工房零 青森設計室
【講評】
この作品は、古民家カフェの敷地内に新設された、工房棟と作業場棟です。工房棟は既存の建物と楓を囲むようにL字型に配置され、周囲の農園の景色と調和するよう作業棟が配置されています。内装・外装に地元のスギがふんだんに使用され温かみが感じられます。
既存の建物と調和を図った建物の配置や経年変化も考慮された県産材の使用が高く評価され、大賞に選出されました。
木づかい賞
金毘羅山髙德院本堂・位牌堂・客殿・庫裡改築工事 応募者: 株式会社堀江組


【講評】
この作品は、歴史や景観を保持しながら建替えをしたものです。鉄骨造を主構造としながらも外装部を仕上げ化粧材とすることで、木質化を図るとともに、伝統的木造建築の様式を見事に再現しており、建築基準を遵守しながらも伝統を引き継ぐ新しい方法として評価され、木づかい賞に選出されました。
木づかい賞
風除-sekka- 応募者: 須藤大建築設計事務所


【講評】
この作品は、神社の社務所の前に木造の風除室を新設したものです。貫工法で施工した木造の本体部分を鉄骨フレームを使った不燃性膜構造で覆っており、鳥居を模したスギ材が既存の社務所と相性が良くストリー性がある点、防火規制が厳しい地域での木材利用の手法としても参考となる点が評価され、木づかい賞に選出されました。
審査員特別賞
シェアハウスBLUE 応募者: 株式会社木組工務店


【講評】
この作品は、複数の会社が入所できるシェアオフィスです。県産のヒバがふんだんに使用され、視覚や嗅覚が刺激されるとともに、津軽びいどろ、裂織など本県の工芸品も内装に積極的に使用され、彩り豊かな空間となっています。
建物正面での大胆なヒバの貼板、象徴的に使用されたヒバの柱の他、県産品の使用により郷土への愛着が感じられる点が評価され、審査員特別賞に選出されました。