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第16回あおもり産木材活用建築コンテスト

コンテスト概要

安全・安心で良質な県産材を使用した住宅、非住宅施設を広く県民の皆様に知っていただくことにより、県産材の需要を拡大し、地産地消の推進と林業・木材産業及び木造住宅産業の活性化が図られることを目的としたコンテストです。

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住宅新築部門

木づかい大賞 (知事賞)

応募者: 企業組合県木住(青森市) 

【講評】
この作品は、施主さまの希望に沿い、無垢の木や薪ストーブを取り入れ、三角屋根がトレードマークの開放的で暖かな住宅となっています。  リビングのヒバの大黒柱が目を引き、土台はヒバ、柱はスギ、梁はアカマツと構造や床、外壁、建具にも県産材を使用しており、木目を活かしたデザインとなっています。県産材だけではなく、照明器具やガラス、ホタテの貝殻粉末入りの漆喰など県産素材にこだわり、薪ストーブのある暖かな空間が北国の暮らしのモデルとなり得る点が評価され、木づかい大賞に選出されました。

住宅新築部門・木づかい賞

柏崎の家 応募者: 1952HINOKIYA一級建築士事務所(八戸市)  ​(有)赤穂工務店(八戸市) 

【講評】
この作品は、コンパクトな敷地中で、プライバシーに配慮しながら周囲の景観との調和が図られた実用性の高い住宅となっています。県産のヒバやスギを外装や床などに使用し、地元の職人の造作による家具や建具の採用により、木目と白地の洗練されたデザインとなっており、限られた空間を明るく快適にするための配置や動線の工夫が随所に見られ、木づかい賞に選出されました。

木づかい賞・県民投票賞

お家で楽しもう!すべり台のある家 応募者: (有)日沢建設(田子町) 

【講評】
この作品は、施主さまの希望であるすべり台とぶらんこが室内に設置され、挑戦的でありながら、木組をあらわしにした伝統的な工法とがマッチした住宅です。  対の大黒柱や曲がりのあるアカマツの梁により開放感と安心感を与える設計となっており、プレカットと手刻みの併用でコスト低減が図られるなど、施主さまの希望を叶え、木に囲まれた空間を実現した点が評価され、木づかい賞に選出されました。  また、一般投票では「すべり台がうらやましい」、「木がふんだんに使われて落ち着く」という声が多く寄せられ、最多得票で県民投票賞に選出されました。

住宅リフォーム部門・審査員特別賞

暮らしつなぐ家 応募者: Shirakami Lab 合同会社一級建築設計事務所(五所川原市) 

【講評】
この作品は、築28年の住宅の外壁と屋根を張り替えたリフォームです。ファサード外壁などの外装や梁などの内装に青森ヒバが使用されるなど、少量ながら樹種の特性を活かした使い分けをしつつ、デザインとしても効果的に使用されていることから、審査員特別賞に選出されました。

住宅リフォーム部門・県民投票賞

~青森ヒバ香る吹抜~性能向上と意匠性を備えたリノベーションハウス応募者:(株)亜細亜建設(青森市)

【講評】
この作品は、築47年の木造住宅のリノベーションです。吹抜部分の天井に節のある青森ヒバの羽目板が使用されアクセントとなっており、2階バルコニーから風を入れるとヒバの香りがするよう工夫されています。一般投票では「明るく開放的で木の香りがしそうだ」という声が多く寄せられ、最多得票で県民投票賞に選出されました。

非住宅部門

非住宅その他木質化部門・審査員特別賞

「サンバスタンド」 応募者: サンバスタンド(十和田市)  (株)WAA  (株)福萬組 

【講評】
この作品は、廃業したガソリンスタンドを、カフェやレンタルオフィスなどをそなえたコワーキングスペースとしてリノベーションを行った建物です。内装材の一部に青森ヒバを無塗装で使用することで、木の自然な香りによるリラックス効果が図られているほか、青森県の木であるヒバが利用者を出迎えるように入口正面の垂れ壁に使用されているなど、少量ながら効果的に内装木質化を行っている点が評価され、審査員特別賞に選出されました。